赤ちゃんが手足をバタバタと動かす姿は、見ていてとても愛らしいものです。
しかし一方で、「こんなに動いて大丈夫?」「何かのサイン?」と不安になることもあるかもしれません。
僕も、娘が生まれてからというもの、いつも手足をバタバタと動かす様子を見て「正常な反応なのか」と心配したことがあります。
この記事では、赤ちゃんが手足をバタつかせる理由や意味を、月齢ごとの特徴や注意すべきサインとあわせて詳しく解説していきます。
バタバタの意味:身体と脳を繋ぎ、発達させている

東京大学の研究によると、赤ちゃんの自発運動(とくに手足の動き)には、感覚と運動がワンセットになって脳を発達させる仕組みがあることが分かってきました。
これは「感覚運動ワンダリング」と呼ばれ、
- 手を動かす → 空気に触れる → 脳が刺激を受ける
- 足をバタつかせる → 体の重さを感じる → 神経回路が繋がる
といったプロセスを通じて、動きそのものが学習材料になっているのです。
動きは大事な成長サイン
赤ちゃんの発達というと、声や表情に注目しがちですが、実は「手足の動き」も大切なサインのひとつです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ意図的に体を動かすことができず、多くの動きは反射や無意識な運動によるものです。
しかしその動きには、脳や神経が成長している証拠がたくさん詰まっています。
これから解説する月齢別の特徴を知っておくと、赤ちゃんの「今どんな段階か?」を見極める手がかりになります。
月齢別:バタバタの特徴とその意味

新生児期(0〜2か月)
- 原始反射が活発(モロー反射など)
- 刺激に対して手足が突然動く
- 泣いているときにバタバタが激しくなることも
この時期のバタつきは、意図的な動きではなく反射的な動きが多いと言われています。
環境刺激に対する反応として自然なものなので、心配はいりません。
ですが、もちろん感情と連動したバタバタもあります。
我が子の場合は泣いているときや、便秘などで機嫌が悪いときにバタバタが激しくなりますので、
機嫌の良し悪しの判断材料の一つとして、バタバタの程度を参考にしています。

バタバタが多い(=機嫌が悪い)ときは泣きやすいから、特にスキンシップを多くしたり、室温などの環境に配慮したりしているたこ~
生後3〜4か月頃
- 首がすわり始め、視野が広がる
- 自分の手や足の存在に気づきはじめる
- 興奮や喜びを手足のバタバタで表現
- おもちゃを見て両腕を振る・キックが増える
この頃から、赤ちゃんは自分で体を動かそうとする「随意運動」の準備が始まります。
感覚と運動を結びつけながら、将来の寝返りやはいはいに向けた土台を築きます。

逆に、この時期まで自分の手足の存在に気付いていなかったんたこね~かわいいたこ~
生後5〜6か月頃
- 筋力とバランス感覚が発達
- 腹ばいで胸を起こす
- 寝返りの動きが見られる
- おもちゃに手を伸ばす、喜んで体を揺らすなどリズミカルな動きが増える
これまでのバタバタとは違い、脳神経回路の発達や感情の表現を感じられる動きが増えてきます。

うちの娘はまだだけど、初めて寝返りをうったときには嬉しくて拍手したくなりそうたこね~
いつまで続くの?落ち着くのはいつ?

個人差はありますが、バタバタのピークはだいたい生後4〜6か月頃です。
その後は寝返りやおすわりなど、目的のある動き(随意運動)が増えることで、バタバタも自然と減っていきます。
そして1歳頃には反射的な動きはほぼ消え、自発的な運動が主になります。

無邪気にバタバタしているのも今だけなんたこね~何だか残念
どう見分ける?正常なバタつきと異常のサイン
基本的に以下のような動きであれば問題なしです。
- 左右対称である
- 自分で止めたり、少し間を空けたりできる
- 感情や刺激に応じて起こる
- 月齢に応じて減少・変化していく
しかし、以下のような場合は小児科への相談が推奨されます。
注意すべきサイン
サイン | 懸念される可能性 |
---|---|
片側だけが極端に動く | 脳や神経の異常 |
モロー反射が4〜6か月を過ぎても持続 | 脳性麻痺など発達の遅れ |
手足が震える・ビクビクする | てんかん性脳症など |
筋肉が常にこわばっている | 核黄疸など神経性の問題 |
首すわりや視線が遅い・合わない | 発達全体の遅れの兆候 |
特に動きの左右差やモロー反射の消失時期の遅れには注意が必要です。

「なんか変かも…」と思ったら、動画を撮って、健診の時に小児科の先生に見せると安心たこね~
おわりに:手足バタバタは、赤ちゃんからのメッセージ

赤ちゃんの手足バタバタは、そのすべてが赤ちゃんにとっての大切な学びです。
僕自身も、娘のバタバタする様子を見るたびに「今、どんなことを感じてるのかな?」「何かを表現しようとしているのかな?」と想像しながら接するようになりました。
こうした日々の小さな観察を通して、親としての気づきや成長もあると感じています。
赤ちゃんの「今だけのバタバタ」を、あたたかく見守っていきましょう。

今この瞬間も、赤ちゃんはぐんぐん成長してるんたこね〜
ただバタバタしているだけに見えるけど、色んなことを学んでいるんたこね~