はじめに
赤ちゃんが生まれてすぐに始まる育児のひとつが「沐浴」です。
でも、初めてだと「どう洗えばいいの?」「いつから一緒にお風呂に入れるの?」と不安になりますよね。
僕自身も最初は手が震えるほど緊張していましたが、回数を重ねるうちにコツがつかめてきました。
この記事では、新生児の沐浴について、
- いつからいつまでやるの?
- 必要な道具は?
- 具体的な手順は?
という視点で、パパ目線の実体験を交えて解説します。
新生児の沐浴はいつからいつまで?
基本は「へその緒が取れるまで」
赤ちゃんは生まれてすぐの時期、まだ免疫が弱いため、お風呂ではなく「沐浴(ベビーバスまたは洗面台での入浴)」を行います。
基本的にはへその緒が完全に乾き、取れて、傷口がふさがるまで(生後1日目から2〜4週間程度まで)が目安です。
地域や病院によって指導内容は異なりますが、我が家の場合は「1か月健診が終わるまで沐浴」と指導されました。
その後は大人と一緒の浴槽でもOKに
おへそがしっかり乾いていれば、一般的には生後1か月頃から大人と同じお風呂に入れるようになります。
ただし以下の点に注意が必要です。
- 感染のリスクがあるため、浴槽は清潔に
お湯に雑菌(レジオネラ菌など)が多く残っていると、肌炎症や湿疹などにつながる恐れがあります。 - のぼせないよう、お湯の温度と入浴時間に気をつける
赤ちゃんはまだ体温調節の機能が未成熟なため、お湯の温度が高すぎるとのぼせやすいです。
37〜39℃程度のぬるめで、長くとも3〜5分以内を目安にするのが安心です。 - 事故に気を付ける
赤ちゃんの首はもちろんですが、体もしっかり支えないと手から滑り落ちてしまうリスクがあります。
また、親も足を滑らせて転ばないようにしましょう。

ちょっぴり話が逸れちゃったこね。ここからは沐浴のやり方について解説していくたこ~
パパ一人でもできる沐浴の手順と事前準備
事前準備・用意するもの一覧

- ベビーバスまたは洗面台
今は親の負担軽減のため、洗面台が主流のようです。
我が家は洗面台で沐浴しています。 - ベビーソープ
大人と違って1本で全身洗えます。泡タイプが便利です。 - ガーゼ
沐浴中、お腹の上に広げて乗せておいてあげると、温かくて安心するようです。 - バスタオル
我が家では赤ちゃん用の柔らかいバスタオルを使いました。 - 着替え・おむつ一式
肌着・服・おむつを近くに用意しておきます。 - バスマット(滑り止め用)
これがあるのと無いのとでは赤ちゃんの滑りやすさが全然違います。
滑ると手技がおぼつかなくなって赤ちゃんが不安になってしまい、時間も長引いてしまうため、我が家では必須アイテムです! - 綿棒2本(耳とおへその掃除用)
無理に耳の穴まで掃除する必要はありませんが、赤ちゃんは代謝が良く、耳の外側(くぼみの部分)に汚れが溜まりやすいので、毎日拭き取りましょう。
また、おへその皮脂汚れや水分は炎症の原因になるため、こちらも毎日優しく拭き取りましょう。
綿棒は赤ちゃん用のものもありますが、我が家はそうでない普通の綿棒を使っています。 - 椅子(洗面台で沐浴する場合)
前かがみでの沐浴は腰が痛くなってくるので、僕は椅子に座って実施していました。 - 温度計
お湯は38度程度が理想です。
とはいえ我が家では給湯器で38度に設定しており、お湯も張らないため使いませんでした。 - 保湿ローション
男性であればお風呂上がりに保湿しない方もいらっしゃるかもしれませんが、赤ちゃんは保湿が必須です!
【赤ちゃんの肌の保湿が必須な理由】
赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、生まれてすぐの頃は皮膚のバリア機能が未発達です。
乾燥や外部刺激を受けやすいため、毎日の保湿ケアが重要です。
実は、生後すぐから保湿を丁寧に続けることで、将来の肌質(アトピー性皮膚炎や乾燥肌など)にも良い影響を与える可能性があると複数の研究でも示されています。
とくに沐浴後10分以内は保湿のゴールデンタイムと呼ばれており、肌がしっとりしているタイミングで保湿剤を塗ると浸透しやすく効果的です。
親が毎日丁寧に塗ってあげることで、肌トラブルの予防はもちろん、スキンシップにもなり、赤ちゃんも安心して過ごせるようになります。

必要な道具は西松屋とAmazonで揃えたこ~
実際の手順(我が家の洗面台でのやり方)
- 洗面台を洗いながら、お湯の温度を調節する
- 洗面台用バスマットを置く
- ベビーソープとガーゼを洗面台の近くに用意する
- 洗面台とは別の台(我が家はドラム式洗濯機の上)に風呂あがり用のバスタオルを広げ、着替え・おむつ・綿棒・保湿ローションを用意しておく
- 赤ちゃんをバスタオルの上に置き、服を脱がせ、洗面台に連れていく
- 左手で首をしっかり支え、お湯を出し、お腹にガーゼを広げて乗せる
※出始めのお湯が冷たい場合はかからないようにする - 仰向けの状態で顔→頭→体→手足→おまたの順にたっぷりのベビーソープで洗う
※お湯は遠慮なく顔にかけてOK。遠慮して時間をかけると息ができなくて苦しいので、一思いに手早く行う。
※首や脇などの二面接触部位は汚れが溜まりやすいので入念に洗う。 - 赤ちゃんを体ごと左向きにし、後頭部→首の裏→背中→手足→おしりの順にたっぷりのベビーソープで洗う
- 仰向けに戻し、全体にシャワーをかけて泡が残らないよう入念に流す
※泡が残ると肌トラブルの原因になります - 別の台に用意したバスタオルの上に移動させ、タオルで包むようにして体全体の水分を拭き取る
- 綿棒でおへそを軽く拭きとり、汚れを取る
※軽く出血してもOK - 下半身をたっぷりのベビーローションで保湿する
- おむつを着ける
※早めにおむつを着けないとおしっこをかけられます - 全身をたっぷりのベビーローションで保湿する
- 服を着せる
- 耳の溝を綿棒で軽く拭い、汚れを取る
- 赤ちゃんをベビーベッドに戻し、片付けをして終了!
パパでもうまくいった!沐浴の3つのコツ

①最初は妻に教えてもらいながらの協力プレイが安心
我が家の場合、病院で沐浴の指導がありましたが、夫は参加不可能でした。
妻も病院で教えてもらったから自信あり!というわけではありませんでしたが、自分よりはずっと詳しかったのは間違いありません。
最初は妻が中心になって沐浴を実施してもらい、自分はサポートしながら妻の技術を見て学びました。
数回やった後に役割を交代し、今度は妻にサポートしてもらいながら自分が中心になって行うことで、スムーズに習得することができました。
②準備はすべて「事前」に済ませておく
段取りが命です。
ベビーソープ・バスタオル・おむつ・保湿ローションなど、全ての道具を手の届く場所に置いておくと慌てず済みます。
③とにかく「首を支えること」「泡を全部流すこと」を意識する
どんなに沐浴が下手だろうが、時間がかかろうが、首きちんと支えていれば重大な事故には繋がりにくいですし、泡をきちんと流していれば赤ちゃんに危害を加えることにもなりにくいです。
最初は慌てず、この2つを意識すると良いでしょう。

最初は不安だらけだったけど、慣れてくると赤ちゃんの顔を見る余裕も出てきて、沐浴が癒しの時間になったこ~
おわりに

初めての沐浴は、パパにとっても立派な育児のスタートです。
僕自身、最初は手順ばかりに気を取られて余裕がなく、赤ちゃんをお湯に入れるたびにドキドキしていました。
でも、何度か繰り返すうちに「うまく洗えた」「気持ちよさそうにしてくれた」と感じる瞬間が増えていき、少しずつ自信と喜びが芽生えてきました。
赤ちゃんの表情を間近で見ながら過ごすこの時間は、育児においてかけがえのないひとときです。
もちろん不安や失敗もあると思いますが、今回ご紹介した準備・手順・コツを参考に、焦らず、丁寧に、そして楽しむ気持ちを忘れずに向き合ってもらえたら嬉しいです。
最初は「1か月だけなら短いじゃん」って思ったこけど、終えてみるととっても長く感じたこ~