はじめに
妻の妊娠中、妊婦健診で看護師さんから言われた言葉が忘れられません。
「子どもができたら、奥さんは旦那さんのことが気持ち悪くて邪魔で仕方なくなるよ」
「そういうものだから、旦那さんは受け入れてね」
これを聞いて、僕は衝撃を受けました。
僕たちは仲が良い方だと思っていたし、子どもを授かれたことは本当に嬉しかったのですが、それでも「妻に嫌われたくない」という恐怖が一気に現実味を帯びました。
だったら、やれることは全部やろう。
そう思って妊娠中から出産後まで、様々な足掻きをしてきました。
この記事では、実際に僕が妊娠・出産・子育てを経て妻から嫌われないためにしてきた18のことを紹介していきます。
プレパパや新米パパの方にとっても、少しでも参考になれば嬉しいです。
妊娠中にした10のこと
妊娠中は、心身の変化が大きい時期。
少しでも妻の負担を減らせたらと思い、僕なりに試行錯誤しながら取り組んでいました。
例えばこんな感じです
- 毎日の体調チェック
- 「ありがとう」を欠かさない
- 家事分担の見直し
- スケジュールの共有
- 身体の変化にもポジティブな声かけ
当時、僕が行っていた10の工夫については、下記の2つの記事で詳しくまとめています!
出産時にした4つのこと

ここからは、妻の入院中に僕がしたことを4つに分けて紹介します。
出来るだけ付き添った
朝起きて、夜中から陣痛が来ていたことを知ったタイミングで、職場に連絡し休みを取りました(予め了承を得ていました)。
そしてすぐに病院に行き、到着してから出産まで、自分の体力と病院が許す限り付き添っていました。
付き添っている間はこんなサポートをしました
- お医者さん・看護師さん・助産師さんからの説明を一緒に聞いた
- 無痛分娩の麻酔が効いて冷たくなった足を手で温めた
- 絶えず体調を確認し、必要時は助産師さんを呼んだ
- 腰をさすったり、頭を撫でたりした
- 出産時には隣に立ち、声かけやサポートをした
出産の主役は妻ですから僕に出来ることは少なかったですが、それでも「いてくれるだけで嬉しい」「いてくれたから安心できた」と言ってくれて、僕自身も報われた気持ちになったことを覚えています。

もし第二子を授かることになったら、今回と同じようになるべく長時間付き添おうと思うたこ~
無痛分娩を選択した
妊娠中から、無痛分娩にすることを決めていました。
理由は「妻がそうしたい(痛いのが怖い)から」というのが一番ではありますが、
僕としても、出産というライフイベントを、なるべく苦痛なく、あわよくば楽しいものにしてほしかったので、同意しました。
【無痛分娩のリスク】
無痛分娩は痛みを軽減できる一方で、以下のようなリスクがあることも知っておく必要があります。
・分娩の進行が遅くなる場合がある
・陣痛の感覚が鈍くなるため、いきみにくくなることがある
・血圧の低下や発熱などの副作用が出る可能性
・ごく稀に、麻酔による重篤な合併症(硬膜穿刺後頭痛など)
ただし、日本では厳格な管理下で行われており、安全性は高いとされています。
納得したうえで選択することが大切です。
実際、確かにうちは無痛分娩にしたことでお産が長引いたと思います。
無痛とは言ったものですが、さすがに産まれそうになってからは強い痛みもあったそうです。
ですが、入院してから生まれそうになるまでの24時間くらいは殆ど痛みがなかったそうで、初日の夜は「痛みが無いからただ楽しい」と余裕そうに言っていました。
「お産で苦しんでいるときの夫のダメな行動を、その後も妻は根に持つ」といった話はよく聞きますので、僕もかなり怯えていましたが、
そもそも苦しい時間が短かったので、そのリスクは最小限に抑えられていたと思います。
お金は約12万円かかりましたが、それだけの価値はありました!

そもそもダメな行動をしないように心がけていたけど、どうしても気が緩んじゃうときはあるたこね~
生まれてきた赤ちゃんを精一杯可愛がった
正直、ずっとお腹で赤ちゃんを大切に育ててきた妻と、初めて赤ちゃんと対面した僕とでは、はじめは赤ちゃんに対する明確な愛着の差を感じていました。
むしろ大切な妻がこんなにボロボロになっているのですから、僕の関心は妻に向くばかりです。
ですがもしそんなことが妻に知れたら、妻を悲しませることになることは明白です。
ですので僕は絶対にこの気持ちを悟られることがないよう、無理矢理にでも、一生懸命赤ちゃんを可愛がりました。
ミルクづくり、おむつ替え、寝かしつけなど、面会中は可能な限りのお世話を僕が行うようにしました。
その姿を見て妻は安心したと言ってくれましたので、僕もほっとしました。
余談ですが、驚くことにもう出産翌日には、僕は子供が可愛くて可愛くて仕方なくなっていました。
空いた時間は仕事を放って面会に来ていましたし、ずっと子供を抱っこしていました。
こんなに僕の心を鷲掴みにしちゃうなんて、子供って凄いですね。

正直出産前は、子供に愛着を持てなかったらどうしようとうっすら悩んでいたから安心したこ~
看護師さんの話は全てメモした
入院中、おむつ替え、授乳のコツ、沐浴の仕方、退院後の健診の話など、短期間にたくさんの説明がされました。
僕は教えてもらったことはすぐにメモし、いつでも伝えられるようにしました。
妻は出産後で疲弊しているだけではなく子供のことで頭がいっぱいで、説明を聞くどころではなかったそうなので、とても助かったと言ってくれました。

役に立てることがあって良かったこ~
ここまで紹介した出産時のエピソードは「出産レポート」シリーズで更に詳しく紹介しています!
退院後から生後2か月現在までにしている4つのこと

退院後しばらくはすべての家事を担当
退院後、役割分担を下記のように決めました。
- 家事は全て夫(僕)
- 家事のやり方やルールは予め妻に確認しておきました
- 育児は全て妻
- 「授乳→寝かしつけ」「沐浴→授乳」など、育児の中心にはいつも「授乳」があります
- 我が家は母乳育児のため、その「授乳」は僕にはできないため、自然とこういう役割分担になりました
- 出来るときは夫が育児をやることも、妻が家事をやることも
役割分担に関する詳しい内容や心構えについてはこちらの記事で紹介しています!
退院直後の妻は、心身ともに非常に疲れている様子でした。
しかし僕には母乳をあげることはできませんが、授乳は他の育児と連続しているため、どうしても育児は妻に多くを担ってもらうことになります。
ですので少しでも妻の負担が軽くなればと思い、決して100点満点ではありませんでしたが、僕が全ての家事を担うことにしました。
その結果妻に「いつも助かる、ありがとう」と言ってもらえることが多く、その度に「やって良かった」という気持ちになりました。
僕が実際にした家事はこちらの記事で詳しく紹介しています!

でも1か月くらいして妻が回復してきたら、家事も妻がやってくれるようになっちゃったこ~僕は出来る範囲で頑張るたこ~
3人の時間を大切にしている
僕が特に意識しているのは、「3人で過ごす時間」をなるべく多く取ることです。
例えばこんな感じです!
- 日中に近所を一緒に散歩する
- 定期的に子供の様子を見に行き、可愛いね、こんな顔をしているよと妻に報告する
- 妻が子供をあやしているときは僕も参加し、僕が子供をあやしているときは妻に見せに行く
正直最近は大量の仕事に追われているのでこんなことをしている余裕はないのですが、それでも今しかないこの瞬間を一緒に過ごしたいと思っています。
3人の時間を多く取ることで、妻も喜んでくれているように感じます。

これは僕がやりたいから勝手にやってることなんたこけどね~
写真や動画を撮りながら、子供の成長を一緒に喜んでいる
娘の小さな変化は、できる限り妻と共有して一緒に喜ぶようにしています。
例えばこんな感じです!
- 「最近目が見えるようになってきてる気がする」
- 「口元に泡が増えてきた、またカニさんになってるよ」
- 「顔を近づけて声をかけたら笑ってくれるよ」
- 「指をしゃぶるのが上手になったね」
- 「よく喋るようになったし、だんだん声が女の子になってきた」
- 「前より首がすわってきた感じがする」
- 「前より重くなったし、手足の力も強いよ」
こういった発見をその日のうちに言葉にして伝えることで、「一緒に育児を楽しんでいる」感覚が強くなります。
そして毎日毎日、同じような写真や動画をたくさん撮っています。
…という気でいたのですが、たった2か月で子供は大きく変わるものなんですね。
LINEのアルバムで写真や動画を共有し、可愛い娘を見て一緒に楽しんでいます。


育児に限らず、嬉しいことは何でも共有した方がいいたこね~
モンテッソーリ教育を勉強し資格を取得した
出産前から「育児は妻だけに任せず、僕も出来ることは全力でやっていきたい」と意気込んでいました。
ですが現実は、授乳の都合や僕の仕事の都合などにより、育児は殆ど妻に任せてしまっています。
そこで勉強が苦手な妻に代わって、僕が知識をつけてそれを共有しようと思いつきました。
まずは0歳から役に立つものをと思い、formieというサービスでモンテッソーリ教育トレーナー資格取得講座を取得しました。
子供の発達のステップや、それに応じた効果的な接し方などを知ることで、育児のヒントになっていますし、教育方針を話し合う上でも役に立っていますし、話すきっかけにもなっています。
育児での悩みが減ることやヒントを得られることで育児に自信を持てて、夫婦仲に亀裂が入ることを防げているような気がします。

知識を振りかざして口うるさくなるのは良くないから、あくまでも「受け売りの知識を参考程度に共有」というスタンスをとっているたこ~
現在の妻との関係性

出産から2か月経った今、妻との関係はむしろ以前よりも良好と感じます。
嫌われるどころか、「ありがとう」「助かる」と言ってもらえる機会が増えましたし、
「娘を育てる」という共通の目標があることで絆が深まった気がします。
ここまでお読みいただいたということはお察しだと思いますが、僕は娘も妻も、どちらも大好きです。
これからも「嫌われたくない」というよりは、「好きだから大事にしたい」という気持ちで行動を続けていきたいと思います。






















だ、誰が気持ち悪いたこちゃんだって~!?(言ってない)