妊婦健診って何するの?パパも知っておきたい内容と心構え

妊婦健診って何するの?パパも一緒に知っておきたいこと

はじめに:妊婦健診はママだけのものじゃない

妊婦健診って、ママが一人で行くものでしょ?

なんて思っていませんか?

確かに身体的なケアが中心なので、パパがいなくても問題なく健診は受けられますが、
パパが妊婦健診の内容を知っておくことで、出産・育児に向けた準備がぐっとスムーズになります。

この記事では、実際に僕が妊婦健診に同行して分かった妊婦健診の内容実際に僕が行って感じたことをご紹介します。

妊婦健診ってどんなことをするの?

妊婦健診でエコーの画像が表示され、嬉しい気持ちが表情に出ている夫

妊婦健診では、お腹にエコー(超音波検査)を当てて赤ちゃんの様子を確認するイメージがありますが、それだけではありません。

妊婦健診の内容は週数(大きく分けて「妊娠初期(〜11週頃)」「妊娠中期(12週〜27週)」「妊娠後期(28週〜)」)によって異なります。

妊娠初期(~11週頃)

妊娠初期は、赤ちゃんの存在を確認しママの体の基礎的な健康状態を調べる時期です。

主な検査内容

  • 経腟エコー(膣からの超音波検査)
    • 細長い超音波プローブを膣から挿入し、子宮内の様子を調べる
    • 胎嚢(赤ちゃんが入った袋)の位置を確認し、正常に子宮内に妊娠しているかを診断
    • 赤ちゃんの心拍を確認
    • 赤ちゃんの大きさを測定
    • 出産予定日を推定・決定
  • 血液検査
    • 採血によってママの健康状態や感染症の有無を調べる
    • 貧血の有無や血糖を測定し、妊娠中に起こりやすい貧血や糖代謝異常のリスクを確認
    • 感染症(B型肝炎・性感染症など)にかかっていないかを調べる
    • ママが風疹に対する免疫を持っているか確認・指導
  • 子宮頸がん検査
    • 専用のブラシで子宮の入口付近の細胞を採取し、悪性の細胞変化がないか調べる
    • 万一異常が見つかった場合も経過観察や産後の治療計画を立てることができる

妊娠中期(12~27週)

妊娠中期は安定期とも呼ばれ、赤ちゃんが順調に成長していく時期です。
この時期の健診は4週間に1回程度から始まり、妊娠24週以降は2週間に1回に増えていきます。

主な検査内容

  • 腹部エコー(超音波検査)
    • お腹の上からプローブを当てる経腹エコーで赤ちゃんの様子を確認
    • 赤ちゃんの大きさ(推定体重や頭の径、足の長さなど)や、心拍数、羊水量、胎盤の位置を調べて発育が順調かを詳しく確認
    • 特に妊娠5か月~6か月頃(妊娠20週前後)のエコー検査では、赤ちゃんの内臓の発育状態や先天的な奇形の有無について詳しく観察
    • 心臓や脳、脊椎などに異常がないか確認
  • 血圧・体重測定
    • 血圧測定は、妊娠中期以降に注意が必要な妊娠高血圧症候群を早期発見する目的がある
    • 体重測定により、妊娠経過に応じた適切な体重増加かを確認
    • 急激な体重増加はむくみや高血圧の兆候、逆に増加不足は赤ちゃんの発育不良の可能性がある
  • 尿検査
    • 尿タンパクや尿糖の有無を調べる
    • 妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病の兆候チェックに役立てる
    • 妊娠中は腎臓に負荷がかかりやすいため、尿検査はママと赤ちゃんの健康状態を知る上でとても重要
    • 必要に応じて尿中の細菌検査を行い、無症状の尿路感染症がないかを確認
  • 血液検査
    • 主に貧血の有無や妊娠糖尿病のリスクが高まっていないか確認
    • 妊娠糖尿病の確認のため、妊娠24~28週頃にはGCT(50g経口ブドウ糖負荷試験)という、サイダーのような甘い炭酸飲料を飲んでから採血する検査を実施する病院が多い
    • 妊娠糖尿病になるとママ・赤ちゃん双方に合併症リスクがあるため、早期発見を目指す

エコー検査では赤ちゃんの姿が映し出され、成長の様子や元気さを確認できます。
多くの場合、妊娠5~6か月頃には性別が分かることもあります!

妊娠後期(28週~)

妊娠後期になるとお腹も大きくなり、出産に向けてママと赤ちゃんの体調管理が一層重要になります。
健診は妊娠36週以降は毎週1回の頻度になります。

主な検査内容

  • ノンストレステスト(NST)
    • 陣痛がないリラックスした状態で赤ちゃんが元気かどうかを調べる
    • 赤ちゃんが十分な体力を持っているか、胎盤からの酸素供給がきちんとなされているか、分娩に耐えられる状態かを知る目安になる
  • 血圧・体重測定、尿検査
    • 特に妊娠後期は妊娠高血圧症候群が発症しやすい時期なので、高血圧や尿タンパクの有無を注意深く確認
  • B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査
    • 妊娠35~37週ごろの健診で行われる
    • GBSとはB群溶血性レンサ球菌という細菌で、大人では珍しくない常在菌だが、産道にこの菌がいるとお産の際に赤ちゃんに感染してしまうことがある
    • 新生児がGBS感染症にかかると肺炎や髄膜炎など重い症状を起こすことがあると言われている
  • 腹部エコー(超音波検査)
    • 発育状態や羊水量を確認しつつ、特に胎盤の位置や成熟度、赤ちゃんの体勢(頭位=頭が下を向いているか、逆子になっていないか)などを詳しく観察
    • 胎盤が子宮口を塞ぐような位置にある(前置胎盤)場合や、赤ちゃんが逆子の場合は、安全な分娩方法を医師と相談することになる
    • 赤ちゃんの推定体重もかなり正確に分かる
たこまき

文字にするとなんだかよく分からない検査ばっかりだけど、お医者さんや看護師さんが丁寧に説明してくれるたこ~

パパも参加できる?同席ってどうなの?

妊娠中の妻のお腹を夫が触りながら笑顔になっている

健診にはパパが同席できるタイミングがあります。
特にエコー検査のときは、赤ちゃんの姿を見ることができます。

ただし、病院によっては同席不可の場合もあるので、事前に確認しておくのがベストです。

たこまき

同席できるなら絶対行ったほうがいいたこ~パパの実感が湧くたこ~

妊婦健診に行って感じたこと

妊婦健診を終え、手を繋いで病院から帰る30代の夫婦

「他人事」から「自分事」に変わる機会になった

僕自身は最初の頃、仕事の都合で健診に同席できませんでした。
というより、正直心のどこかではまだ少し他人事のように感じていたため、積極的に日程を合わせる気になれませんでした。

ですが、たまたま日程が合ったある日に同席したところ、

  • 健診では何をしているのか
  • 検査はどんな風に行っているのか
  • お医者さんや看護師さんからどんな話をされているのか

など、発見がいっぱいでした。

初めての日は何が何だか分からずアウェー感が凄かったですが、そんな僕にも分かるように、先生は優しく説明してくれました。

妻や子供の現在の状態や、これからどんな風に変化していくのかなどを知ることができたことをきっかけに、積極的に妻をサポートしていこうという気持ちになりました。

おわりに

妊婦健診に同席する回数が増えるにつれて、

  • 自分にもできることがある
  • 自分には守らなければいけない家族がいる
  • そのために出来ることを全力でやろう

という意識が強まりました。

これを読んでくれているパパは仕事で忙しくてなかなか妊婦健診に同席するのが難しいかもしれませんが、1回でも多く同席することをお勧めします!

たこまき

妊婦健診はママを支えるだけじゃなく、パパ自身が変わる機会でもあるたこ~

僕が妊婦健診に行って良かったと思う理由はこちらの記事でまとめています!

ABOUT US
たこまき
「男性向けの育児情報が少ない」と感じた経験からこのブログをスタート。
妊娠中から子育て初期に役立つ情報を、実体験ベースで週3日目指して発信中。
看護師国家資格・formie認定モンテッソーリ教育トレーナー資格を取得するまでに得た知識や、学習塾の教室長をしていた経験も活かして書いています。